注目の経済指標とイベント(12/8~12/12)
今週は、FRBをはじめとする主要中銀のイベントが相次ぎ、市場の注目が集まる。特に、FRBの金利発表とパウエル議長会見は市場の主要通貨全体に大きなインパクトを与え、ボラティリティの上昇が予想される。
豪ドル/NZドル(AUD/NZD)は、オセアニア地域における両中銀(RBAとRBNZ)の金融政策スタンスの違いが上昇の要因となっている。週足では短期調整の兆候が見られるが、全体トレンドは上昇基調を維持している。今週の豪準備銀行(RBA)政策金利の影響で変動の可能性がある。
スイスフラン/円(CHF/JPY)は安全通貨同士の組み合わせであり、円の国際的地位変動を測る手がかりとなる。週足チャートでは円の下落基調が鮮明であり、テクニカル面からも強いトレンドの持続性が示唆される状況。今週のスイス国立銀行政策金利も注目される。
注目の経済指標とイベント(12/8~12/12)

重要な指標・イベント
- 12月9日(火)豪・豪準備銀行(RBA)政策金利発表
豪州経済の底堅さとインフレ圧力が継続中。政策金利は据え置きが見込まれるが、声明文でのインフレや雇用に関する表現に注目。タカ派的な内容なら豪ドル買い、慎重なトーンなら豪ドル売り圧力が強まる。
- 12月10日(水)加・カナダ銀行政策金利発表
カナダ経済は個人消費の弱さと物価高止まりが併存。2会合連続利下げ後、政策金利は据え置きが中心視される。声明文の物価動向や経済見通しが焦点。タカ派的表現ならカナダドルを支え、慎重なトーンならカナダドルは弱含みやすい。
- 12月10日(水)米・FRB政策金利(12月FOMC)発表
労働市場の減速兆候が広がる中、利下げ開始時期の示唆が最大の注目点。声明や経済見通しでインフレ鈍化への評価が進めばドル売り、物価の持ち直しリスクを強調すればドル下値は支えられ、主要通貨全体のボラティリティが拡大する。
- 12月12日(金)英・国内総生産(10月GDP)
英国経済は高金利負担で成長が弱く、今回のGDPはポンドの方向性を左右する。前月比改善なら利下げ先送り観測でポンド買い、弱い結果なら需要後退が意識されポンド売り。特にサービス業の動向が注目される。
相場のファンダメンタル
前週はISMやADP統計の弱さから米景気への不安が強まり、ドルは伸び悩む展開となった。ユーロ圏ではHICPが落ち着きを示し、ECBの利下げ余地拡大への期待がユーロの支えとなった。
今週は、豪・カナダの政策金利、米FOMC、英国GDPと主要イベントが相次ぐ。特にFOMCでは利下げ開始時期に関する示唆が焦点であり、声明文のインフレ評価が金利見通しを左右する。なお、FRBが重視する物価指標である米PCE(個人消費支出)は本稿執筆時点で未発表であるが、市場はPCEの結果やインフレ全般の動向を警戒しており、神経質な値動きが続いている。
年末の重要イベントを控え、投資家心理は慎重な状況である。金融政策の転換点を示唆する内容となるか、市場の注目が集まっている。
テクニカル分析
豪ドル/NZドル(AUD/NZD)
AUD/NZDの週足チャートを分析する。ローソク足は、ボリンジャーバンド上限でのバンドウォークで上昇していたが、+1σ付近まで押し戻されている。ただし、価格は同+1σ水準で反発しており、上昇基調は維持されている。
RSI(14)は69前半で、過熱圏直前の水準となっている。ADX(14)も高位で推移しており、トレンドの持続性が示唆される。
上値目標は1.1636NZドルおよび2015年8月高値の1.1676NZドル、下値は1.1313NZドルおよび1.1173NZドルが目安となる。
現時点では+1σを維持できるかがトレンド継続の鍵となる。週足の勢いがどこまで保たれるか、ローソク足の反応を注視したい。

スイスフラン/円(CHF/JPY)
CHF/JPYの週足チャートを分析する。価格は堅調に推移し、ボリンジャーバンドの+2σ付近で高値圏を維持してきた。直近の価格は一時的な伸び悩みが見られるが、下値は193円付近が下値サポートとなっている。
RSI(14)は67台後半で高止まりしており、買い優勢の水準にある。ADX(14)も高位で推移しており、トレンドの持続性が示唆される。
上値目標は195.72円および心理的節目の200.00円、下値は189.60円および184.00円が目安となる。
今後は+1σ水準を維持しつつ高値を更新できるかが、上昇トレンド継続の焦点となる。

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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