注目の経済指標とイベント(2/9~2/13)
前週の為替市場では、インフレヘッジとして買われてきた金・銀など貴金属が急落し、リスク回避姿勢が強まった。ビットコインも軟調となり、代替資産全般が調整局面に入っている。
今週は政府機関閉鎖で延期されていた米1月雇用統計、12月小売売上高、1月CPIが集中し、景気後退リスクとインフレの評価が市場テーマとなる。各指標の結果により利下げ期待が左右されるなど警戒が必要である。
テクニカル面ではドルカナダ(USD/CAD)が長期移動平均線での攻防を続け、上昇・下落加速の分岐点にある。ドルスイス(USD/CHF)は弱含み、0.7600の維持が下落一服の条件となる可能性がある。
注目の経済指標とイベント(2/9~2/13)

重要な指標・イベント
- 2月9日(月)~ Bitcoin Investor Week / MegaETH メインネット公開
暗号資産市場の独自イベント。特にMegaETHの公開は、イーサリアム(ETH)エコシステムの技術的進展として注目される。直近で暗号資産が不安定な動きを見せているため、週を通じたイベントでのポジティブな発表が、センチメントの改善につながるかが鍵となる。
- 2月10日(火)米・小売売上高(12月)
米国経済の7割を占める個人消費の強さを測る指標。12月(ホリデーシーズン)のデータであるため、景気の底堅さを確認する上で重要。消費が予想以上に弱いと景気後退懸念が強まり、株価やリスク資産にネガティブに働く。
- 2月11日(水)米・雇用統計(1月)
今回の雇用統計は、政府機関の閉鎖による遅延を経て発表されるため、市場の注目度が極めて高くなっている。先行指標が弱含んでいる中で、「雇用悪化→利下げ期待」というシナリオが意識されやすい状況。
- 2月13日(金)米・消費者物価指数(1月CPI)
雇用が弱まっても、インフレが粘着的であればFRBは利下げに踏み切れない。現在、コアCPIが高止まりしており、インフレ再燃の兆候がないか市場は戦々恐々としている状況である。
相場のファンダメンタル
前週の為替市場は、これまでインフレヘッジ(物価上昇への備え)として買われていたゴールドやシルバーなどの貴金属が急落し、市場はリスク回避の姿勢を強めた。ビットコインも同様にETFからの資金流出やレバレッジ解消が重なり、主要な代替資産が総じて軟調な推移となった。
今週は、政府機関の閉鎖の影響で延期されていた米雇用統計、米消費者物価指数(CPI)、米小売売上高など、経済指標の集中により、市場の関心は景気後退リスクとインフレ抑制の天秤(バランス)へと移行する。ビットコイン関連イベントによるリスク資産の動向も、投資家の心理状態(センチメント)を通じて為替に波及しやすい。
各指標の結果がFRBの次の一手と矛盾する場合、ボラティリティ(価格変動幅)が急拡大するリスクをはらんでいる。指標の整合性を精査し、ドルの方向性を探る展開が続く。
テクニカル分析
米ドル/カナダドル(USD/CAD)
ドルカナダの週足チャートを分析する。価格は長期的な平均水準(200週SMA)まで戻ってきており、「この水準が今後のサポートになるか、それとも下抜けてしまうか」という重要な局面を迎えている。
統計的な指標を見ると、価格のバラつきが小さくなってきており、平均への回帰も進んでいる。このような状況では、次に価格が大きく動く際には「上下どちらの方向に定着するか」が相場の流れを決める重要なポイントになる。
1.3915(現在値から+2.0%)を明確に上抜けると、上昇トレンドへの転換が期待でき、次の目標は1.4140付近となり、200週SMAを明確に下抜け、1.3482を割り込むと下落が確認され、さらに下値目標は1.3360(現在値から-2.0%)となる。
週足のローソク足の実体部分が200週SMAより上で維持できるかどうか。これが維持されれば「長期的な平均水準への回復」、下抜ければ「新たな下値圏への移行」という見方ができる。

米ドル/スイスフラン(USD/CHF)
ドルスイスの週足チャートを分析する。価格は200週SMAで反落して以降、26週EMAの下で推移しており、下落トレンドが続いている。
現在の状況を統計的に見ると、価格は長期平均よりもかなり低い水準で推移することが常態化しており、さらに値動きの幅が拡大し始めている。このような環境では、下方向への変動が大きくなりやすい状態と言える。
0.8030(現在値から-9.0%の水準)を上抜けると、下落圧力が和らぎ、反発の余地が広がる可能性があり、直近の安値である0.7600(現在値から-14.0%)を下抜けると下落継続が確認され、次の目標は0.7430(現在値から-16.0%)付近となる可能性がある。
直近安値の0.7600を維持できるかどうか。この水準が守られれば「下落の一服」、割り込めば「下落の加速」という見方ができる。

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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