注目の経済指標とイベント(6/9~6/13)

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米中摩擦は依然不透明で関税強化報道なら円高誘発も。突発報道による変動リスクに警戒継続

米CPIとミシガン指数はFRB政策に直結し、ドルの方向性を左右する重要指標として注視

NZドルと加ドルは、重要水準を前にブレイクか反発かの分岐点で展開に注目

Weekly Report【6/8】

注目の経済指標とイベント(6/9~6/13)

  • 米中貿易摩擦に関する報道が依然として市場のリスク要因となっており、関連発言や政策動向に警戒が必要
  • 11日発表の米消費者物価指数(CPI)はインフレ動向を占う重要指標であり、金利政策への影響が注目される
  • NZドル円(NZDUSD)は上昇チャネル内で堅調推移し、87.720円突破なら上昇加速の可能性
  • 米ドル加ドル(USDCAD)は下降圧力が継続し1.35900ドルの維持が焦点で割れれば下方向への動き強まる恐れ

相場のファンダメンタル

先週の為替市場は、米中貿易摩擦の再燃や米経済指標の悪化、トランプ前大統領による利下げ圧力などが重なり、不安定な展開となった。ドル円はこうした材料に敏感に反応し、上下に振れる動きが続いた。

今週は、6月11日の米CPIがFRBの利下げ時期を占う重要指標として注目される。米中関係の報道にも警戒が必要で、10日には実需によるドル買いで円安圧力が強まる可能性もある。欧州や日銀の政策スタンスにも注目したい。

全体として、市場はイベントに神経質に反応しやすい地合いが続いており、投資家心理の変化に注意が必要だ。

テクニカル分析

NZドル/円(NZD/JPY)

NZドル/円(NZD/JPY)の日足チャートでは、3月以降の右肩上がりチャネルでの推移が続き、短期的な上昇トレンドが継続中。現在の価格は87.500〜87.720円のレジスタンス帯に接近しており、上抜けの可否が直近の焦点となっている。同価格帯はかつてのサポートで、今はレンジスタンスに転換。心理的節目として意識されている。

下値は84.400〜84.700円がサポートゾーンとして意識され、押し目候補となる。

20日指数移動平均線(20EMA:青実線)はローソク足の下に位置し、上昇基調を示唆。A/DラインとMomentumも上昇ダイバージェンスを示し、調整局面でも買い意欲が継続している。

全体として、87.720円の上抜けが上値拡大の鍵となり、ブレイクか反落かの見極めが重要な局面にある。

【NZドル/円(NZD/JPY) 日足】

米ドル/カナダドル(USD/CAD)

USDCADの日足チャートでは、2月以降、明確な下落トレンドが継続。5月上旬の反発を経て、再び下押し圧力が強まっている。現在はフィボナッチ・エクスパンションの138.2%水準(約1.3650ドル)の下抜けに入り、下降チャネル下限に接近中。

上値は1.41400〜1.41600ドルのレジスタンス帯から乖離が進み、戻り売りポイントとして意識されやすい。一方、下値は1.35900〜1.36000ドルが直近のサポートゾーンとして注目される。

RSIは50をやや下回っており下落圧力が強まっていることを示唆する一方、ストキャスティクスも20を割り込むなど、短期的な反発の可能性もある。

今後は1.35900ドルのサポート維持がカギとなり、割り込むようなら下落加速に要警戒。

【米ドル/カナダドル(USD/CAD) 日足】

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