ドル円はADP雇用統計や米GDPの鈍化を受けて一時142円台に下落後、143円台を回復する展開となった。 米株式市場はダウ平均が7日続伸し、一時下落後に買い戻しが加速したことで、底堅さが再確認された。
ユーロドルは利益確定売りが優勢となり1.13289ドルまで下落、米ドルの戻りが上値を抑える要因となった。
ビットコインは米指標の悪化を受けた市場全体の警戒感から反落し、短期的なリスク資産調整の動きが出た。
原油はサウジの「原油安容認」姿勢を背景に続落、エネルギー市場も経済減速への警戒を強めている。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD -0.71%
- GBPUSD -0.54%
- EURUSD -0.53%
NY市場マーケットハイライト
- 米株式相場ダウ平均は7日続伸、一時下落後買い戻しが加速
- 米ADP雇用統計や米国内総生産(GDP)の鈍化、景気悪化懸念
- ドル円は142円前半まで下落するも143円台に戻す展開
- ユーロドルは調整局面か、利益確定売りに押され1.1329ドルまで下落
- ユーロ圏のGDP速報値が良好、ユーロ買い圧力は根強いと予想
- ポンドドル、ドルの買い戻しが入る中で1.333ドルまで下落した
- ゴールド、ドル高の圧迫による続落
- ビットコイン反落、米国経済指標悪化を受け警戒売り
- 原油、サウジが原油安を受け入れ可能との背景により続落
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。1月以降にかけて堅調な上昇トレンドを描いていたが、現在は利益確定売りに押される形で調整局面に入っている。ただし、ユーロドルは米ドルの動向に左右されやすく、現在は米ドルの動きが上値を抑える要因となっている。
テクニカル面では、先週から一目均衡表の転換線(赤線)の下を推移しており、短期的にはやや弱含みである。さらに、4月7日の安値と4月21日の高値を結んだフィボナッチ・リトレースメントにおいては、23.6%の抵抗線が1.14ドル近辺に、38.2%のサポートラインが1.13ドル付近に位置しており、現在の価格はそのレンジ内での持ち合いにあると判断できる。

今後はこのサポートラインを明確に下抜けるか、あるいは反発して再び抵抗線を上回るかが注目される局面である。 加えて、中期の視点ではエリオット波動の調整局面にある可能性がある。押し目での買いが入りやすい相場環境とみなせる。
今日の経済指標とイベント(5月1日)
- 17:30(日本時間)、英製造業購買担当者景気指数
- 15:30(日本時間)、植田日銀総裁定例記者会見
- 21:30(日本時間)、米新規失業保険申請件数
- 22:45(日本時間)、米製造業購買管理者指数
- 23:00(日本時間)、米ISM製造業景況指数
- 独休場