ドル円、146円に上値抑えられ反発一服 市場は米中協議の行方に一段の材料を探る展開
ユーロドルとポンドドルはドル安基調で反発、特に英米合意がポンドの支援材料に
ゴールド価格が反発、米中貿易交渉警戒で安全資産志向強まる ドル安も後押し
ビットコインは10万ドル台を維持、リスク選好ムードと米利下げ期待で堅調に推移
前週の価格変動TOP3
- XAUUSD +0.71%
- GBPUSD +0.48%
- CADJPY +0.44%
市場マーケットハイライト
- ドル円は上方向に窓開け、米中協議で双方は「著しい進展」とコメント
- 米株式相場小動き、米中協議を前に積極的な売買が控えられ様子見ムード
- ユーロドルは窓開けでスタート、一時1.12ドル割れも窓埋めの動きを観測
- ポンドドルは下方向に窓開けも埋める動き、52日移動平均線付近で推移
- ゴールドは週明けに大きく下落、米中協議の緊張感が和らぐ
- 原油続伸、米中間の貿易摩擦緩和観測が相場を下支えする形に
- ビットコイン上昇、投資家のリスク選好継続10万ドル台を維持
先週のドル円(USDJPY)テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。3月から続いていた下落トレンドは一服し、現在は反発局面にある。2月および3月の波動を基準としたフィボナッチ・エキスパンションでは、61.8%水準(赤破線:146円近辺)が直近のレジスタンスとして機能しており、上値を抑える形となっている。同時に、ローソク足は収縮傾向に転じたボリンジャーバンド(20,±2)の上限付近(緑線)に接しており、トレンドの勢いの減速を示唆する局面といえる。
下段に示されたストキャスティクスは、まだ確定的なシグナルには至っていないが、高値圏から下向きへの転換を示す経過であるようにも見え、価格の高値更新に対し同指標の動きが鈍いことから、ベアリッシュ・ダイバージェンスの兆しがある点にも注意が必要である。

仮に、今後大きく下落に転じた場合、心理的節目である140円(青線)の水準を維持できるかが注目される。この水準を明確に割り込むようであれば、短期的な上昇相場が終了し、さらなる下押しリスクが高まる可能性がある。
今日の経済指標とイベント(5月12日)
- 8:50(日本時間)、日本国際収支
- 14:00(日本時間)、日本景気ウオッチャー調査
- 翌3:00(日本時間)、米月次財政収支