ビットコインは続伸一服、 過去高値接近に警戒

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米中関税引き下げ合意とトランプ大統領・習主席の会談の期待が高まりリスクオンの相場に。ドル円は148円台へ急伸した。ゴールドは安全資産としての需要が後退し反落、カナダ円は原油高と円安で急伸。

米株式相場は全面高となり、貿易摩擦緩和を好感した投資家心理の改善が鮮明になった。

ビットコインは10万ドル台を維持もドル高と心理的節目接近で上値が重く、需給バランスに変調の兆候がある。本日は米消費者物価指数に注目が集まる。

価格変動TOP3

  • USDJPY    +2.08%
  • CADJPY    +1.79%
  • XAUUSD   -2.72%

NY市場マーケットハイライト

  • 米国の中国への関税が115%から30%に、中国は米国への関税を10%に引き下げ
  • 予想以上の関税引き下げでリスクオン、ドル円が急騰
  • ドル円はドル高優勢となり148円台に上昇、雲上限に接近中
  • 米株全面高、貿易摩擦緩和で投資家心理が改善
  • トランプ大統領と習近平国家主席が会談の可能性と報道
  • ユーロドル・ポンドドル下落、ドル全面高で売り進行 
  • カナダ円急伸、原油高とドル高進行が支援材料
  • ゴールド下落、ドル高進行で安全資産としての需要が減退
  • WTI原油上昇、米中関税合意で需要懸念が後退し62ドル台に上昇
  • ビットコイン下落、ドル高が上値を抑えるも10万ドル台は維持

ビットコイン(BTCUSD)テクニカル分析

BTCUSDの日足チャートを分析する。チャートでは、現在の価格が4月7日と12日を起点としたフィボナッチ・リトレースメントの261.8%水準(10万4,600ドル付近)に達し、陰線を形成している。このレートは当面のレジスタンスと解釈できる。

また、2025年3月および4月の安値を基点とするフィボナッチ・エキスパンションの261.8%水準(赤破線)は106,300ドル近辺に位置し、このレート水準が過去の価格動向において転換点となった経緯を踏まえると、テクニカル的にはさらに強い抵抗水準として意識されやすいと予想される。

上昇トレンドは依然としてチャネルライン内で継続しているが、価格はチャネル上限付近に位置しており、買いの勢いにやや陰りが見られる。

 

【ビットコイン(BTCUSD)/ 日足】

オシレーター系指標であるストキャスティクス(図下段)は高値圏からデッドクロスの兆候が見られ、過熱感の調整による一時的な反落にも注意が必要である。今後はチャネル下限までの下押しリスクを意識しつつ、トレンド継続の有無を見極めたい局面である。

今日の経済指標とイベント(5月13日)

  •   9:30(日本時間)、豪ウエストパック消費者信頼感指数
  • 15:00(日本時間)、英ILO失業率
  • 18:00(日本時間)、ユーロ圏ZEW景況感指数・ドイツZEW景況感指数
  • 21:30(日本時間)、米消費者物価指数(CPI)
  • 24:00(日本時間)、英ベイリー英中銀(BOE)総裁発言

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