トランプ氏のFRB利下げ要請、米CPI鈍化がドル売り圧力となりドルストレート通貨が上昇
GBPUSDは1.316ドルの水準で反発も上値重く推移、本日の米指標発表で下方ブレイクに警戒
原油は米対イラン政策への懸念で地政学的リスクが継続
今晩の米MBA住宅ローン申請が市場変動のきっかけとなる可能性
ビットコインは10万ドル付近での持ち合いが続いており、高値圏への警戒感が継続
価格変動TOP3
- AUDUSD + 1.6%
- GBPUSD +0.99%
- EURUSD +0.98%
NY市場マーケットハイライト
- トランプ大統領FRBに利下げ要請、ドル売り材料として意識される
- ドル円下落、米CPI鈍化とドル高一服が背景147円台半ば
- ユーロドル・ポンドドル上昇、ドル売りが背景
- 米株式相場まちまち、ナスダックは続伸もダウは個別悪材料で反落
- ビットコイン反発、リスク資産への投資意欲継続
- ゴールド反発、ドル安進行で安全資産としての買いが優勢
- 原油続伸、米政府による対イラン政策による地政学的緊張が材料
英ポンド/米ドル(GBP/USD)テクニカル分析
GBPUSDの日足チャートを分析する。現在価格は4月高値と安値を基準としたフィボナッチ・リトレースメント61.8%水準(約1.316ドル)に接近しており、目先のサポートとして意識されている。昨日のローソク足はこの水準で下げ止まり反発したが、上値はボリンジャーバンド(±2σ)の中央線により一時的に抑えられている。
ボリンジャーバンドは拡大フェーズを経て収束に転じており、変動幅の縮小が価格の停滞感を裏付けている。また、ローソク足は、4月28日の高値を起点に若干値下がりしているが下落基調とまではいえない。
RSI(14)も50付近で中立を維持しており、明確なトレンドの形成には至っていない。
このようなテクニカル的な収れん局面では、相場の均衡が崩れた際のブレイクに警戒が必要である。特に、本日発表予定の米MBA住宅ローン申請指数を契機にドル高が進行した場合、下方へのブレイクリスクとなる可能性がある。

一方、中長期の視点から週足チャートを確認すると、2025年1月から始まったエリオット波動が次なる上昇に入る様相を示している。今回の調整局面が中長期的なトレンド転換に至らない限り、再び上昇フェーズへの移行も視野に入るだろう。
今日の経済指標とイベント(5月14日)
- 8:50(日本時間)、日・国内企業物価指数
- 10:30(日本時間)、豪・労働賃金指数
- 15:00(日本時間)、独・消費者物価指数(CPI)
- 20:00(日本時間)、米・MBA住宅ローン申請指数
- 21:30(日本時間)、加・住宅建設許可
- 23:30(日本時間)、米・原油在庫統計