WTI原油はダブルボトム形成中、 反転の兆しか

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ドル円は米韓為替協議報道を受けた円買い加速により続落、クロス円全般への売り波及によりユーロ円・ポンド円ともに反落

米政府による通貨政策を貿易交渉に含める考えがないとの報道で為替介入への警戒感が後退

中国が米国向けレアアース輸出規制を90日間停止、米中関係の緊張緩和を受け地政学リスクが後退

WTI原油は63.77ドル付近のテクニカルなレジスタンスにより上値を抑えられ反落

ゴールドは米金利高止まりを受け大幅安、XAUUSDは2.14%下落

本日発表の米小売売上高とパウエル議長講演がドルの方向性左右へ

価格変動TOP3

  • XAUUSD   -2.14%
  • AUDJPY    -1.09%
  • GBPJPY     -0.71%

NY市場マーケットハイライト

  • 韓国政府高官、米国と為替協議について行われたことに言及
  • 中国が対米制裁の一部を停止、米中関係の緩和期待が広がる
  • ドル円続落、米韓の為替協議報道を受けて円買いが優勢に
  • 米株式相場まちまち、ダウ平均は軟調もナスダックは上昇
  • ユーロドル反落、一時1.1260ドルまで上昇も利益確定売りが広がったか
  • ユーロ円・ポンド円反落、円高圧力の波及でクロス円も軒並み下落
  • ゴールド大幅反落、緊張緩和で安全資産の需要が後退
  • 原油反落、米原油在庫の増加を嫌気し62ドル台へ

WTI原油/米ドル(XTI/USD)テクニカル分析

WTI原油(XTI/USD)の日足チャートを分析する。現在は4日連続上昇した後の一服局面である。2025年4月高値(約72.37ドル)と安値(約55.18ドル)を基準としたフィボナッチ・リトレースメントの50.0%水準(63.77ドル付近)で反落しており、短期的な戻り高値の節目として機能している。この水準には、エンベロープ(+4)の上限(青破線)も重なっており、複数のテクニカル指標が意識される複合的なレジスタンス帯が形成されている点に注目したい。

最近の動きでは移動平均線(EMA20:茶色線)に上値を抑えられて下落するもエンベロープ(-10)の下限付近(赤破線)で反発し、その後は上昇して現在に至る。

また、4月9日と5月5日の2つの安値は、チャート上でダブルボトムの形状を描いており、テクニカル的な反転の可能性も示唆される。このパターンから導かれる当面の上昇ターゲットは64~65ドル台と見られ、現在価格はその達成水準に近接している点にも注目したい。

 

【WTI原油/米ドル(XTI/USD) 日足】

 一方で、オシレーター系指標であるストキャスティクスは80を上回る買われすぎ圏にあり、短期的に上昇モメンタムがやや鈍化している可能性を示唆している。

中長期的には、エンベロープと移動平均線が意識される動きが見られ、今後の相場の方向性を占う上で重要となる。直近では63.77ドルの明確な上抜けが重要なポイントとなるであろう。

今日の経済指標とイベント(5月15日)

  • 10:30(日本時間)、豪・雇用者数、失業率
  • 15:00(日本時間)、英・国内総生産(GDP)
  • 18:00(日本時間)、ユーロ圏・国内総生産(GDP)
  • 21:15(日本時間)、加・住宅着工件数
  • 21:30(日本時間)、米・小売売上高、フィラデルフィア連銀製造業景気指数
  • 21:40(日本時間)、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演

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