パウエルFRB議長は金融政策の戦略見直しを示唆、市場は利下げ方向に反応
米卸売物価指数(PPI)と鉱工業生産指標の低調による米金利低下でドル円は145円台半ばまで下落
ビットコインは10万ドル維持も上値重く連日続落でリスク回避継続
ゴールドはダブルトップ完成で3,230ドルを割れ下落シグナル点灯も一時的に反発
価格変動TOP3
- XAUUSD +1.81%
- USDJPY -0.78%
- AUDJPY -1.09%
NY市場マーケットハイライト
- 米株式相場まちまち、ダウ平均は反発するもナスダックは上昇一服で反落
- ドル円下落、米指標低調による金利低下がドル売り促進145円台半ばへ
- ユーロドル小反発、米PPIと鉱工業生産の弱さが材料
- ポンドドル上昇、英GDPが予想上回りポンド買い誘発
- 原油続落、米イラン核合意観測の供給増懸念が継続
- ビットコイン続落、10万ドル台を維持するも上値は重たい
ゴールド(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールド(XAU/USD)の日足チャートを分析する。4月上旬から4月下旬にかけて形成された急騰は、3,500ドルの節目で上昇のピークを迎えた。これは、週足を意識したフィボナッチ・エキスパンション(青点線)のほぼ161.8%付近に一致する。
その後、5月7日に再び高値を試したが更新に失敗し、ZIGZAG(赤実線)が明示しているように2つの高値を頂点とするM字型のダブルトップを形成している。このパターンのネックラインは3,230ドル付近にあり、5月14日の下落でこの水準を明確に割り込んだことで、テクニカル的な下落シグナルが点灯した。
しかし、昨日の反発により、フィボナッチ・エキスパンション100%(赤点線)で跳ね返されて、ダブルトップのネックラインである3,230ドルに回復している。ネックラインが抵抗線として機能するかに注目。
中期的な平均水準を示す一目均衡表の基準線(青実線)はローソク足を上から価格を抑える形となっており、トレンドは依然として下向きである。
RSI(緑実線)は一度43付近まで下落後49まで短期的に上昇している。一般的に50付近は抵抗線となりやすく、戻り売りが強まるタイミングとみなされる。

今後は3,124ドル付近の支持線を維持できるかが焦点であり、これを下抜ける場合はダブルトップのターゲット水準へ向けた更なる下落になると思われる。
短期的には3,230ドル付近のネックラインが抵抗線として機能するかに注目したい。
今日の経済指標とイベント(5月16日)
- 8:50(日本時間)、日・実質国内総生産(GDP)
- 13:30(日本時間)、日・鉱工業生産
- 21:30(日本時間)、米・住宅着工件数
- 23:00(日本時間)、米・ミシガン大学消費者信頼感指数