ドル円、調整局面入りか トレンドの変化に注意

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ムーディーズが米国債を「AAA」から「Aa1」に格下げ、これにより格付け主要3社すべてで最上位格付けを失う

ドル円は145.5円を複合サポートで下支えされるも、始値と終値がほぼ同じ水準の「十字線」を形成し、相場の迷いと下抜けリスクを示唆

米株は好調な企業決算を背景に堅調維持、リスク資産に買い広がる

ゴールドは3,200ドル付近で反落、リスク選好の強まりに加え天井圏の売りサインとされるダブルトップ形成が重荷

本日ユーロ圏CPIと米景気先行指数の発表控え、短期的な相場変動に注目

価格変動TOP3

  • XTIUSD    +1.08%
  • GBPUSD   -0.27%
  • XAUUSD   -1.27%

NY市場マーケットハイライト

  • ムーディーズ、米国債格付けを「Aa1」に引き下げ、財政赤字と債務増加を懸念
  • ドル円下値を抑えられ十字線(寄引同事線)を形成、145.5円台で推移
  • 米株式相場堅調、好調な企業収益が後押し
  • ビットコインは横ばい推移、期待インフレ上昇が上値を抑制
  • 原油反発、パイプライン事故のニュースなどが影響
  • ゴールド反落、依然として上値が重く3,200ドル近辺で推移

ドル円(USD/JPY)テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。先週末の価格は、フィボナッチ・リトレースメント50%水準(青点線)と一目均衡表の転換線(赤実線)が重なる145.5円付近で推移し、複数の指標が重なるサポート帯に位置していた。一時的にこの水準を試す下押しがあったが、終値ベースではサポートを維持している。ただし明確な反発には至らず、ローソク足は方向感の乏しさを示す十字線(寄引同事線)を形成した。

また、オシレーター系指標であるストキャスティクス(下段)はやや売られすぎ圏にあるものの、デッドクロスが出現しており、現時点では反発に向かう明確な兆しは見られない。

【ドル円(USD/JPY) 日足】

145.5円付近のサポート帯を明確に下抜けてレジスタンスに転じるような動きが見られれば、トレンドに変化が生じる可能性がある。直近では高値を切り上げる緩やかな上昇基調が続いており反発余地も残されているが、下押しによる調整局面入りには警戒したい。

今日の経済指標とイベント(5月19日)

  • カナダ祝日(ビクトリアデー)
  • 18:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者物価指数
  • 23:00(日本時間)、米・景気先行指数
  • 21:30(日本時間)、米アトランタ連銀ボスティック総裁講演

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