ドル円は日米金利差の再拡大を受けて急反発し、一時145.70円付近まで上昇した。今後は、145円台後半を明確に上抜けられるかが焦点となる。
米株式市場はIT関連企業の好決算が好感され続伸。主要指数を押し上げる展開となった
ゴールドはドル高進行の影響で続落し、安全資産としての需要が後退した。一方、原油はトランプ前大統領によるイラン産原油への追加制裁示唆を受けて反発。中東地域の供給不安が意識され、買いが優勢となった。
ビットコインは投資家のリスク選好姿勢の強まりを受け、一時9.7万ドル台を回復。3月以来の高値を更新し、投資マインドの改善が相場を支える要因となっている。
前日価格変動TOP3
- USDJPY +1.73%
- EURJPY +1.49%
- XAUUSD -1.82%
NY市場マーケットハイライト
- 日銀は政策金利据え置き決定、各国の経済見通しは不確実性が高いとコメント
- 日銀の植田総裁は「必ずしも(利上げ時期の)後ずれではない」ともコメント
- ドル円は145.70円付近まで急伸、日米金利差の再拡大を意識したドル買い優勢に
- 米株式市場、IT関連を中心とした好決算が好感され続伸
- 米企業の業績見通しの下方修正が相次ぐ、日本市場にも影響する可能性
- ユーロドル下落、ドル高基調が重石となり、1.12ドル台に反落する展開
- ユーロ円上昇、円売り主導の流れに乗り164.45円付近まで堅調に推移
- 原油は反発、トランプ大統領はイラン産原油への追加制裁示唆
- ゴールド続落、米ドルの買い戻しが進んだことで安全資産としての需要が後退
- ビットコイン上昇、一時9.7万ドル前半まで買われ3月以来の高値を更新
ドル円 テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。NY市場ではここ数日間のもみ合い状態を上抜ける形で大きな陽線を形成した。今回のローソク足は、一目均衡表の基準線と転換線に挟まれた位置にあり、方向感を見極める上で重要な局面に差し掛かっている。
さらに、3月28日の高値と4月22日の安値を結んだフィボナッチ・リトレースメントでは、50%戻しの水準がちょうど一目均衡表の基準線と重なっており、145.5円近辺が強いレジスタンス帯として機能する可能性が高い。加えて、週足チャートでも基準線が同水準に位置しており、複数の時間軸で同一点に抵抗が集中している点は注目に値する。
これらの水準を上抜けた場合、短期的にはテクニカルな転換点を突破したと判断され、さらなる上昇に弾みがつく可能性がある。

ただし、中期的にはドル円は依然として下落基調の中にあり、今後の上昇局面でも随所に戻り売り圧力となる抵抗線が控えている。今後は、145.5円前後の価格帯を力強く突破できるかどうかに注目しつつ、米ドル相場の勢いや重要指標の動向をあわせて確認していく必要がある。
今日の経済指標とイベント(5月2日)
- 10:30(日本時間)、豪小売売上高
- 18:00(日本時間)、ユーロ消費者物価指数
- 21:30(日本時間)、米雇用統計(非農業部門雇用者数)
- 21:30(日本時間)、米雇用統計(失業率)
- 21:30(日本時間)、米雇用統計(平均時給)
- 23:00(日本時間)、米製造業新規受注