ドル売り優勢、米政府格下げと貿易摩擦への警戒感が背景に。ドル円も上値が重たい展開
米株は財政不透明感と過熱感への警戒から下落、投資家心理の慎重姿勢が影響
ゴールドはムーディーズによる米国の信用格下げを受け、安全資産需要が強まり上昇
豪ドル円は豪準備銀行(RBA)の利下げを受けて下落するも、92円台後半で支持線を巡る攻防が続く
本日は、英CPIや米原油在庫などの経済指標に注目、相場の変動要因に
価格変動TOP3
- XAUUSD +2.00%
- AUDJPY -0.76%
- AUDUSD -0.57%
NY市場マーケットハイライト
- 米株式相場下落、減税法案による財政不透明感で投資家心理が悪化
- ドル円続落、米株式相場の下落が重し 144円台半ばに
- ゴールド大幅上昇、米格下げを受けた安全資産需要で底堅い買いが継続
- ポンドドル続伸、本日発表の英CPIへの楽観視が支援材料に
- ロンドン株上昇、米株の格下げ反応限定で安心感が拡がり約2カ月半ぶり高値
- 豪ドル下落、オーストラリア準備銀行利下げで豪ドル売りが強まる
- ビットコイン下落、米金利据え置き発言による利下げ期待の後退を背景に
豪ドル円(AUD/JPY)テクニカル分析
豪ドル円の日足チャートを分析する。これまで、緩やかに下落を続けてきた豪ドル円は、5月に入ってから移動平均線(50MA:青実線)を上抜け、続いて長期トレンドライン(緑破線)を上抜ける動きが見られた。
ところが、直近では上昇を支えていた短期トレンドライン(赤破線)を下抜け、再び接近してきた長期トレンドラインに接近。短期上昇トレンドの失速を示唆する動きか。
現在は92円台後半で推移しており、長期トレンドライン(緑破線)の上にはとどまっているものの、下ヒゲが移動平均線に接する形になっており、サポートラインの強さが試されている。
複数の支持線を立て続けに下抜けるようであれば、下方向への動きが加速する可能性も否定できない。RSI(14)は50前後で中立圏にとどまっており、現時点では明確なモメンタムの偏りは確認されていないものの、依然として下方リスクへの備えが求められる局面である。

仮に移動平均線(青実線)をも明確に割り込むようであれば、次の下値目安としてはフィボナッチ・リトレースメントの38.2%(92円付近)、さらに50%戻し(90.8円近辺)が意識される展開となろう。
今日の経済指標とイベント(5月21日)
- 8:50(日本時間)、日・貿易統計
- 10:00(日本時間)、豪・ウエストパック景気先行指数
- 15:00(日本時間)、英・消費者物価指数
- 20:00(日本時間)、米・MBA住宅ローン申請指数
- 23:30(日本時間)、米・原油在庫