米下院の大型減税可決とCEA委員長のドル安誘導否定発言が重なり、市場のドル売りムードが一服
ユーロドルは、ユーロ圏PMIの予想下振れを受けて景気減速懸念が強まり、対主要通貨で軟調に推移
ビットコインは、ステーブルコイン規制の進展と大手金融機関の参入拡大を受けて買い需要が活発化
原油は、OPECプラスによる増産協議と米国の在庫増加が重なり、需給緩和観測から下落基調に転じる
NZDJPYは戻り売り圧力継続も、下値はフィボナッチ38.2支持帯での反応が焦点
価格変動TOP3
- XTIUSD -0.85%
- XAUUSD -0.72%
- EURUSD -0.45%
NY市場マーケットハイライト
- 米下院が大型減税法案可決、金利上昇を通じてドル買い戻しを誘発
- 米CEA委員長の発言でドル安誘導観測が否定され、過度なドル売りは後退
- ドル円反発、米PMIの上振れと円安是正観の後退が背景
- ユーロドル軟調、ユーロ圏PMI悪化により景気先行き懸念が台頭
- ポンドドル続伸、堅調な英経済とBOEの慎重姿勢が買い意欲を維持
- ビットコイン急騰、主要金融機関の関与拡大が需要を下支え
- 原油下落、OPECプラスの増産協議と在庫増加が重荷
ニュージードル/円(NZD/JPY)テクニカル分析
NZDJPYの日足チャートを分析する。現在の価格はフィボナッチ・リトレースメント(赤点線)の23.6%水準を明確に下回っており、直上には20日EMA(青実線)がローソク足を覆うように位置している。この構造は、短期的な戻り売り圧力が上値を抑制している状況を示唆している。
オシレーター系指標であるストキャスティクスは20付近まで低下しており、売られ過ぎの水準にある。ただし、価格が順に値を切り上げて来たにもかかわらず、インジケーターの高値は切り下がっており、赤色の実線で示されたように弱気のダイバージェンスが認められる。これは、上昇モメンタムの鈍化および反落リスクの高まりを示すシグナルと解釈される。
なお、2023年11月高値と2024年4月安値を起点とするフィボナッチ・ファン(青破線)の50%ラインは、これまで上値を抑制する主要なレジスタンスとして機能してきた。しかし、2週間前にこの水準を上抜けたことで、現在は次の節目である61.8%ラインの突破を試す局面に移行している。

短期的な下値の目途としては、フィボナッチ・リトレースメント(赤点線)の38.2%水準がサポート帯として意識される展開となっている。仮にこれらの支持帯で下げ止まり、再度フィボナッチ・ファンの61.8%ラインを明確に突破するようであれば、中長期的なトレンドの変化が視野に入る。
今日の経済指標とイベント(5月23日)
- 8:30(日本時間)、日・全国消費者物価指数(CPI)
- 15:00(日本時間)、独・国内総生産(GDP)
- 15:00(日本時間)、英・小売売上高
- 21:30(日本時間)、カナダ・小売売上高
- 23:00(日本時間)、米・新築住宅販売件数