トランプ大統領がEUとアップルに高関税を警告し、貿易摩擦懸念からドル全面安
ドル円は一時142円前半まで下落、142円割れなら140円も視野に
ゴールドは急反発、米関税政策の不透明感で安全資産としての買いが活発化
ドル安進行により、欧州・オセアニア通貨買いが入り主要通貨が全面高
価格変動TOP3
- XAUUSD +1.92%
- XTIUSD +1.50%
- AUDUSD +1.29%
NY市場マーケットハイライト
- トランプ米大統領、来月からEUに関税50%の方針 通商政策の不透明感強まる
- 米株は下落、対EU・アップル関税示唆で貿易摩擦懸念が再燃
- ドル円は反落、対EU関税方針でリスク回避の円買いが優勢
- ユーロドル反発、関税合意期待と英米連休前の様子見で値動き落ち着く
- 原油反発、米イラン協議不調懸念で地政学リスクを意識した買い優勢
- ゴールド大幅高、ドル安と安全資産需要が上昇を支援
米ドル/円(USDJPY)テクニカル分析
USDJPYの日足チャートを分析する。現在の価格は、ローソク足がエンベロープの内側下限バンド(±1.5%:青破線)に接触しており、直近では価格がバンド内にとどまりつつも、下方への圧力が意識される形状となっている。足元には142円のラウンドナンバーがあり、今回はフィボナッチ・リトレースメントの23.6%水準とほぼ重なっている点が注目される。1か月前にはこの142円を明確に下抜け、一時的に140円を割り込む急落があったが、今回は複数のテクニカル要素が集中しており、下値支持線として機能しやすい水準であるだけに、その効果を見守りたいところだ。
ストキャスティクス(9,3,3)は20%を下回っており、売られすぎゾーンでの推移に入っている。自律反発が期待される局面ではあるが、直近の動きは段階的に築かれてきた上昇トレンドを一気に打ち消す形となっており、戻りの勢いには慎重な見方が必要となる。

エンベロープ下限と142円付近の複数テクニカル要素の重なりを踏まえ、短期的な反発の可能性はある。しかし、142円を明確に割り込んだ場合には、前回同様に下値加速となり、再び140円を目指しに行く展開も想定しておく必要がある。
今日の経済指標とイベント(5月26日)
- 米・休場(戦没者祈念日)
- 英・休場(スプリングバンクホリデー)
- 14:00(日本時間)、日・景気先行CI指数
- 23:30(日本時間)、ユーロ・欧州中央銀行(ECB)ラガルド総裁発言