ユーロドル、堅調推移も 勢いに陰りの兆し

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本日から流動性回復、米英休場明けで指標発表の影響が相場に波及しやすい地合いに

英米休場で薄商いの中、ドル円は142円台後半で小反発し円売り調整が進行

ラガルド総裁がユーロの国際化に意欲を示すも、市場は閑散取引で反応限定的

トランプ氏の暗号資産関連報道を好感しビットコインは堅調推移

ユーロドルは一段高視野も、過熱感と勢い鈍化に調整転換の可能性にも留意

価格変動TOP3

  • EURJPY   +0.41%
  • XTIUSD     -0.44%
  • XAUUSD   -0.47%

マーケットハイライト

  • 米国はメモリアルデー、英国はスプリング・バンクで市場休場
  • 米政権、対EU関税発動を7月9日まで延期で通商懸念が後退
  • ドル円小反発、英米休場で円売り調整が優勢 142円台後半
  • ユーロドル続伸、閑散取引で動意限定 一時1.14台
  • ECBラガルド総裁、ユーロ国際化に意欲表明も市場反応は取引薄で限定的
  • トランプ大統領の暗号資産報道を受け、ビットコインは高値圏維持(FT報道)

ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析

EUR/USDの日足チャートは、一目均衡表の転換線(赤)および基準線(青)を上抜けて推移しており、基準線が転換線を上回る「好転」の構図となっている。加えて、52日移動平均線(青太線)から再び離れて上昇しており、上昇トレンドの優位性が維持している。フィボナッチ・リトレースメントの61.8%水準も突破し、次の焦点は78.6%(1.146ドル)水準に移行しつつある。

だが、トレンド系指標のA/Dラインは赤破線で示すとおり、ダイバージェンス(逆行現象)が出現している。この構造は、買いの勢いに内部的な弱さがあることを示唆しており、トレンドの先行きに微かな変調が入り込んでいる可能性を示している。また、ストキャスティクス(下段下)も80を越えており買われすぎ水準に達している。

【ユーロ/米ドル(EUR/USD) 日足】

現時点では、短期・中期ともに上昇基調が維持されているが、このところのローソク足には上ひげが目立ち、チャート全体には一部に内部的な不均衡も感じられる。今後、ローソク足が徐々に高値を切り下げるような展開も想定しつつ、当面は78.6%水準(1.146ドル)前後での動きに注目したい。

今日の経済指標とイベント(5月27日)

  • 15:00(日本時間)、ドイツ・GfK消費者信頼感
  • 18:00(日本時間)、ユーロ・景況感指数
  • 21:30(日本時間)、米・耐久財受注
  • 22:00(日本時間)、米・S&Pケースシラー住宅価格指数
  • 23:00(日本時間)、米・消費者信頼感指数

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