米ADP民間雇用者数は約2年ぶりの減少となり、労働市場の減速懸念が浮上。FRBの利下げ観測が強まる
英財務相の去就巡る憶測が市場不安を誘発し英国債急落、ポンドにも売りが波及
ビットコインは強気フラッグ型形成の兆しを見せつつ反発、上昇継続の分岐点に
今晩発表の米雇用統計は、金利・為替動向に影響を与える重要イベントとして注目
前日価格変動TOP3
- BTCUSD +3.33%
- XTIUSD +2.77%
- GBPUSD -0.86%
NY市場マーケットハイライト
- 米6月ADP雇用3.3万人減、市場予想を大幅に下回る
- ドル円反発、3日雇用統計発表を控えドル買い戻し
- ポンドドル反落、英財務相の進退観測浮上で英国債急落 ポンド売りが加速
- ゴールド続伸、米利下げ観測で利息を生まないゴールドの相対的選好を後押し
- 原油続伸、イランがIAEA協力停止を表明で地政学リスク再燃
- ビットコイン反発、強気フラッグ形勢か 10万9200ドル付近を推移
ビットコイン/米ドル(BTC/USD) テクニカル分析
ビットコイン(BTC/USD)の日足チャートを分析する。現在の相場は、急騰後の調整局面にあたると見られ、ローソク足は上昇傾向の2つの移動平均線(52EMA・100EMA)の上で推移しており、これらが下値支持線として機能している。
チャートは、ローソク足がチャネル上限を上抜ける動きを見せており、強気のフラッグ型を形成している可能性がある。ただし、現時点ではブレイクが確定的とは言い切れず、今後も価格がチャネル上限を維持し上昇を継続する場合、フラッグ型が有効に機能したと判断できる。一方で、上抜けがだましとなり、再びチャネル内に戻される場合は、持ち合い継続や調整再開の可能性も残される。
トレンド系指標であるADXは20を上回って上昇に転じており、トレンド発生初期の兆候と捉えられる。さらに、オシレーター系のUOS(Ultimate Oscillator)は上昇ダイバージェンスを示しており、これは内部モメンタムの回復を示唆し、反転上昇の可能性を示すシグナルといえる。

前述のフラッグ型パターンが有効であれば、ビットコインは中長期的な上昇トレンドの中で調整局面にあると評価できる。現在は調整終了と上昇再開の境界線に差し掛かっており、チャネル上限のブレイクが定着するかどうかが次の焦点である。ブレイクが継続した場合は、11万2000ドル台が次の上値目標となる。
今日の経済指標とイベント(7月3日)
- 21:30(日本時間)、米・雇用統計
- 22:45(日本時間)、米・購買担当者景気指数(PMI)
- 23:00(日本時間)、米・ISM非製造業景気指数