米控訴裁が米貿易裁によるトランプ関税差し止め命令を一時保留し、通商政策の不透明感が継続
トランプ大統領による利下げ要求、FRB議長は中立姿勢を強調し政策判断は経済データ次第と明言
米指標の不振と金利低下が重なり、ドル全面安の流れが強まる。ドル円は一時143円台に
米金利低下でゴールド反発、安全資産としての需要が再び強まる
ビットコインは上値重く、ストキャスとCCIに弱気乖離が出現し反落含み
原油はIEA高官の中国需要懸念発言と関税交渉の不透明感で反落
価格変動TOP3
- XAUUSD +0.88%
- BTCUSD -1.50%
- XTIUSD -1.64%
NY市場マーケットハイライト
- トランプ関税の無効判断、控訴裁が一時停止
- トランプ大統領が利下げ圧力、FRBの独立性懸念が再燃
- 米株は反発、半導体大手企業の好決算が材料に
- ドル全面安、関税巡る司法混迷がリスク回避を促進
- ドル円反落、ドル安と金利低下が圧迫
- ユーロドル上昇、全般的なドル安が支援
- ゴールド反発、米金利低下で安全資産買いが強まる
- 原油反落、中国需要懸念とOPEC増産観測が重荷
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコイン(BTCUSD)の日足チャートを分析する。直近の価格は、今年1月に記録した高値10万9,500ドル近辺(赤実線)に上値を抑えられている。先週には一時的に同水準を上抜けたものの、すぐに押し戻されてレジスタンスとして機能している。
最近のビットコインのトレンドは、一目均衡表を見るとローソク足を転換線(赤実線)と基準線(青実線)の双方が下値を支える構造となっており、上昇基調を維持しているといえる。
ただし、直近のローソク足は転換線を下回った位置にある。また、フィボナッチ・リトレースメントでは、138.2%水準(10万6,900ドル近辺)が支持として意識されていたが、現在はこのサポートを下回っている。
加えて、オシレーター系指標であるストキャスティクスおよびCCIには価格の高値更新に対する反応鈍化が見られ、弱いダイバージェンスが発生している。この乖離は上昇モメンタムの減速と短期的な反落リスクを示唆する。

今後は10万9,500ドルを終値ベースで明確に上抜けられるかが上昇継続のポイントとなる。ダイバージェンスによる勢いの鈍化に加え、依然として上値抵抗圧力が残ることから、可能性としては短期的な調整局面への警戒が必要であろう。
仮に下方への調整となった場合の注目水準は、フィボナッチ123.6%(10万3,500ドル近辺)、次にラウンドナンバーとなる10万ドルの押し目形成である。
今日の経済指標とイベント(5月30日)
- 8:30(日本時間)、日・失業率
- 10:30(日本時間)、豪・小売売上高
- 21:00(日本時間)、独・消費者物価指数
- 21:30(日本時間)、カナダ・実質GDP
- 21:30(日本時間)、米・PCE価格指数
- 23:00(日本時間)、米・ミシガン大学消費者信頼感指数
- 翌日1:20(日本時間)、米・FRBボスティック理事講演