米国がカナダとの貿易協議を突然打ち切ると表明し、米加関係の不透明感が再浮上している。また、トランプ大統領が対イラン制裁解除の撤回方針を示したことで、地政学的リスクが再燃し、中東の不安定化懸念が高まっている。
一方、米株の堅調な推移を背景に市場心理は改善しており、安全資産であるゴールドは1.6%下落した。
為替市場では、ポンドドルが1.375ドル付近で失速しており、ストキャスティクスが80を超えていることから、短期的な天井感が意識されている。
前日価格変動TOP3
- EURJPY +0.35%
- USDCAD +0.35%
- XAUUSD -1.60%
NY市場マーケットハイライト
- 米国がカナダとの貿易協議を打ち切りと表明
- トランプ大統領は対イラン制裁解除を撤回方針、両国関係が再び緊張状態に
- 米株は堅調でダウ大幅続伸、S&P500とナスダックは最高値更新
- ドル円反発、米株高でリスク志向が改善し円売り優勢
- ユーロドル続伸、米利下げ観測でユーロ買いが先行し7日連続陽線
- ゴールド反落、市場センチメント改善で安全資産売り圧力
- 原油動意薄、52日移動平均線に支えられ66ドル付近で推移
- ポンドドル反落、1.375ドルの上値抵抗が意識される
英ポンド/米ドルテクニカル分析
英ポンド/米ドル(GBP/USD)の日足チャートを分析する。全体としては、52日単純移動平均線に下支えされる形で上昇基調が維持されている。直近では4日続伸後に陰線が出現しており、1.37500ドル付近で上昇の勢いが鈍化している。この水準は過去の戻り高値が重なる価格帯であり、当面のレジスタンスとして意識されやすい。
一方、ストキャスティクスは80を上回って推移していることから買いの過熱感を示唆しており、短期的には反落への警戒が必要な局面である。

仮にここから調整が進行する場合、過去の主要な転換点を結んだ破線トレンドラインが位置する1.36120ドル近辺が当面のサポート候補となる。さらに下方では、1.34000ドル付近が中期的な支持帯として機能する可能性がある。
今日の経済指標とイベント(6月30日)
- 15:00(日本時間)、英・国内総生産(GDP)
- 21:00(日本時間)、独・消費者物価指数
- 翌4:00(日本時間)、ユーロ・ECBラガルド総裁発言