米雇用統計が予想を上回り失業率も低下したことで、米利下げ観測が後退しドル買いが進行。ドル円は145円台まで急伸し、ゴールドは反落。市場は低ボラティリティながらも、需給面では買い圧力が蓄積されつつあり、今後のモメンタム転換に注目が集まっている。
前日価格変動TOP3
- GBPUSD +1.05%
- USDJPY +0.94%
- XAUUSD -0.90%
NY市場マーケットハイライト
- 米雇用統計は予想以上に増加、失業率も低下
- 米利下げ観測後退でドル買い優勢、7月利下げ見通しに陰り
- トランプ減税法案が議会通過、米株価指数は上昇
- 減税と良好な雇用統計をきっかけにドル円は急伸、145円台に上昇
- ドルインデックスは8営業日ぶりに上昇、ストキャスティクスは上向きに
- ゴールドは反落、ドル買いとリスク回避の動き後退が影響
- 原油はやや上昇、イランがホルムズ海峡閉鎖を検討と報道
- ユーロドルは反落、RSIが70を割り込み売りサインが点灯
- ビットコインは2営業日続伸、11万ドル台に接近
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールド(XAUUSD)の日足チャートを分析する。直近のチャートは、価格帯を8等分したテクニカル水準の範囲内で推移しており、上限は3437.50ドル、下限は3281.25ドルが意識されている。また、ローソク足はボリンジャーバンド内で反発しながら下値を切り上げ、収束傾向を示している。
ADXは20を下回っており、明確なトレンドの欠如を示唆する一方、A/Dラインは上昇基調を維持している。この乖離は、需給面での買い圧力の蓄積を示しており、トレンド発生前の静かな準備フェーズである可能性が高い。
上値は、3437ドル付近が当面のレジスタンスラインとして意識されており、これを上抜けるためには新たなモメンタムの発生が必要である。下値については3280ドル付近、同水準を割り込んだ場合は3200ドル近辺が次の支持帯となる。

現状は低ボラティリティ環境下で推移しているが、需給構造の変化に伴うモメンタムの転換に注視すべき局面にある。
今日の経済指標とイベント(7月4日)
- 米・休場(祝日)
- 15:00(日本時間)、独・製造業受注
- 16:30(日本時間)、ユーロ・ECBラガルド総裁発言
- 18:00(日本時間)、ユーロ・卸売物価指数(PPI)