FRBウォラー理事が9月会合での利下げ開始を支持すると発言。JOLTS求人件数など雇用関連指標の軟化と合わせて、FRB利下げ観測が一段と強まった。
ドル円は主要な節目である200日移動平均線(200SMA)付近で上値を抑えられ反落し、149円台を前に攻防が続く展開となっている。
本日は米ADP雇用統計、失業保険申請件数、ISM非製造業景況指数など重要指標が集中しており、金融政策見通しとドル相場の方向性を占う上で市場の注目が集まる。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +0.81%
- BTCUSD -0.72%
- XTIUSD -2.65%
NY市場マーケットハイライト
- FRBウォラー理事、9月利下げ支持と雇用の下振れリスクに言及
- 米地区連銀経済報告(ベージュブック)、ほぼ全地区で関税による物価上昇を確認
- JOLTS求人とベージュブックが労働市場の軟化を示唆
- 米国株ダウ続落、雇用懸念と利下げ観測で先行き不透明感が重し
- ドル円反落、低調な米雇用関連指標で利下げ観測強まりドル売り加速
- ユーロドル反発、米長期金利低下で買い戻し優勢
- ポンドドル反発、英長期債低下と財政規律強調が下支え
- 原油は反落、OPECプラス増産観測で需給懸念強まる
- ゴールドは最高値更新、米金利低下で買い優勢鮮明に
- ビットコイン続伸、米財政懸念を背景に買いが先行
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。中期的には上昇チャネル内(青)での推移が続いているが、直近では短期チャネル(黄)に収まり横ばいの動きとなっている。
現在は200日移動平均線(200SMA)を上抜けられるかを試す局面にあり、下値では52SMAが支持として機能している。
RSI(14)は50を上回って推移しており、モメンタムは中立圏からやや強含みに転じつつある。
価格が再上昇し、200SMAを突破できれば149.22円、さらに心理的節目の150円が次の目安となる。一方で下方向は147.65円、さらには146.87円がサポートとして意識される。

現局面は、200SMAを明確に上抜けるか否かが今後の方向性を判断する上での重要な分岐点である。
今日の経済指標とイベント(9月4日)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・小売売上高
- 21:15(日本時間)、米・ADP雇用統計
- 21:30(日本時間)、米・失業保険申請件数
- 21:30(日本時間)、米・貿易収支
- 22:45(日本時間)、米・購買担当者景気指数(非製造業PMI)
- 23:00(日本時間)、米・ISM非製造業景況指数
- 翌1:00(日本時間)、米・原油在庫
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