豪ドル円は週足で戻り試す展開、 ブレイクか反落かの分岐点

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前週はXTIUSDが+11.69%と最大の価格変動を示した。NY市場では、トランプ大統領の貿易合意示唆によりドル売りが急速に進行。

豪ドル円は週足で大きなボラティリティを伴い、フィボナッチ38.2%ラインと93.59円の重なるゾーンが明確なレジスタンス帯を形成している。このラインをブレイクできれば94円台後半への上昇が視野に入り、反落した場合は92円前半まで調整が進む可能性がある。

ストキャスティクスが高水準になっていることから短期的な反落の可能性もあり、日本市場はゴールデンウィーク中で流動性低下による突発的な動きに警戒が必要である。

前週の価格変動TOP3

  • XTIUSD  +11.69%
  • BTCUSD +5.46%
  • XAUUSD  +4.54%

NY市場マーケットハイライト(前週)

  • トランプ大統領は今週中にも貿易合意の可能性を示唆、緊張緩和が狙いか
  • ドル売りが急速に進行中、アジア通貨を中心に急伸
  • トランプ大統領は中国への関税への引き下げに言及、交渉は始まらず
  • ドル円は145円に一時上昇も反落、139.50円が非常に強い支持帯
  • 円安圧力よりもドル売り圧力が強い
  • ユーロドルは1.157ドルの抵抗線に注目、ドル売りで上昇基調
  • ポンドドルもドル売りで上昇、1.34ドル付近が強力な抵抗線
  • ゴールドは前週反落、高値付近で上ヒゲの長い陰線のコマ足が出現
  • 原油は大幅反落、週足としては2021年6月以来の水準に下落
  • ビットコインは週足で大幅上昇、1ヶ月ぶりに9万ドルに回復

豪ドル円テクニカル分析

豪ドル円の週足チャートを分析する。先週の豪ドル円は、対円で大きなボラティリティを伴う展開となった。週足ベースで見ると、2024年7月の高値と2024年4月の安値を基点としたフィボナッチ・ファンにおいて、38.2%ライン(青線)がテクニカルな上値抵抗線として意識されており、現状ではこの水準で頭を抑えられる格好となっている。

また、2023年9月に記録した最安値(93.592円、赤破線)も、重要な価格帯として抵抗水準となっており、2025年3月にはこのラインをサポートに横ばい推移を継続していたが、4月4日の急落により一時的に下方へ逸脱。その後は1か月をかけてじりじりと反発し、ようやく再びこの水準まで回復してきた。

現時点では、フィボナッチ38.2%ラインと93.59円の重なるゾーンが明確なレジスタンス帯を形成しており、ここをブレイクできるかが中期的な相場の転換点となる。上抜けに成功すれば、次のターゲットは94円台後半までの上昇が視野に入る。一方で、再度反落した場合には、92円前半にある次のサポートゾーンまで調整が進むリスクにも留意したい。

【豪ドル円/週足】

オシレーター系では、ストキャスティクスが週足で80近辺に達し、日足では既に80を超えて高水準になっていることから、短期的な反落の可能性もある。加えて、日本市場はゴールデンウィーク中で市場流動性が低下しており、突発的な動きにも対応できるよう警戒感をもって臨む局面といえる。

今日の経済指標とイベント(5月6日)

●  日本休場

●  10:30   (日本時間)、オーストラリア住宅着工許可件数

●  17:00   (日本時間)、ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)

●  18:00   (日本時間)、ユーロ圏卸売物価指数(PPI)

●  21:30   (日本時間)、米国貿易収支

 

 

 

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