原油は反発余地探る展開、56ドル台が重要サポート

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米貿易赤字の大幅拡大で経常収支悪化懸念が台頭し、ドルは対円で142円半ばに下落した。ゴールドとビットコイン、米中関税政策の先行き不透明感で安全資産として買い優勢となっている。

原油は、EIAの米生産見通し下方修正による供給不安とテクニカル反発が支えとなり59ドル台回復。ポンドドルは、明日開催予定の英中銀政策決定会合での政策金利維持の予想により、1.333ドル上回る水準を維持している。

米株式市場、本日深夜のFOMCを控えた政策不透明感や金利動向への警戒でリスク回避姿勢が全面に広がる。 

前週の価格変動TOP3

  • XAUUSD  +2.61%
  • GBPUSD  +0.66%
  • USDJPY  -0.87%

NY市場マーケットハイライト

  • 米政権は外国映画に新たな関税、混乱拡がる
  • ドル円下落、米貿易赤字拡大を受けドル売り優勢で142円半ば
  • ゴールド大幅上昇、米関税の不透明感とドル安が買い材料
  • ユーロドル上昇、独新首相選出でユーロ買い強まる
  • ポンドドル続伸、英MPC控え思惑交錯も1.333ドル上回る水準を維持
  • 原油反発、米生産見通し下方修正による供給懸念で59ドル台
  • 米株式相場下落、FOMC決定前の警戒感でリスク回避が優勢
  • ビットコイン反発、関税不透明感で下値が堅く9.4万ドル台回復

WTI原油テクニカル分析

原油の日足チャートを分析する。2025年1月高値・3月安値・4月高値を起点とするフィボナッチ・エキスパンション100%水準(赤破線)の56ドルで反発しており、サポートラインとなっている。

中期的には、1月高値と3月安値を結んだフィボナッチ・ファンのラインに沿って緩やかな下降トレンドを維持しており、直近では38.2%ライン(青線)付近で上値を抑えられている。また、20日指数平滑移動平均線(20EMA:茶色)は依然としてローソク足を上から覆う構造となっており、トレンドとしては戻り売り優勢の局面が続いている。

ただし、オシレーター系指標であるストキャスティクスには短期的な反発の兆しが現れており、目先の戻り余地を示唆している点には注意が必要。

 

【WTI原油/日足】

長期的な視点では2008年7月の高値(147.23ドル)と2020年4月の安値(0.3ドル)を結んだフィボナッチ・リトレースメントの38.2%水準が56ドル前半に位置し、これは前述のエキスパンション100%の価格帯とほぼ一致する。2つの支持帯が56ドル付近に重なっているため、今後は明確に下抜けるかどうかが今後の中期トレンドを見極める上で重要となる。

今日の経済指標とイベント(5月7日)

●  18:00(日本時間)、ユーロ小売売上高

●  20:00(日本時間)、米MBA住宅ローン申請指数

●  23:30(日本時間)、米原油在庫

●  翌3:00  (日本時間)、米FOMC政策金利発表

●  翌3:00  (日本時間)、米パウエルFRB議長定例記者会見

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