ゴールドは高値圏維持、 再上昇か下抜けか焦点

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トランプ大統領、英米通商合意発表。追加関税導入後初の合意で通商正常化への期待促進

米英通商摩擦緩和期待からドルが上昇、米株高とともにドル円は一時146円台へ上昇、ユーロドルはドル高圧力で下落

ゴールドはリスク回避の後退を背景に続落、ビットコインはリスク選好を追い風に急伸し10万ドルを突破

原油は英米貿易合意と米中協議進展期待で需要回復観測が強まり反発

 

前週の価格変動TOP3

  • USDJPY  +1.43%
  • GBPJPY  +1.13%
  • XAUUSD  -1.67%

NY市場マーケットハイライト

  • 米株式相場上昇、米英貿易枠組み合意との正式発表でリスクオンムードが拡大
  • ドル円続伸、米英合意と米株高を好感し一時146円台へ
  •  ユーロドル下落、米英会見受けたドル高が圧力 1.12ドル台前半に
  •  ポンドドル続落、BOE利下げも議事要旨内容で荒い値動き
  • ゴールド続落、貿易進展で過度のリスク回避が後退
  • 原油反発、米英貿易合意および米中協議進展の見通しで需要回復期待が高まる
  • ビットコイン急伸、2月中旬以来の高値を更新10万ドル突破

 

ゴールド(XAUUSD)テクニカル分析

ゴールドの日足チャートを分析する。2025年4月に過去最高値を更新した後は反落し、現在は調整局面にある。足元では、4月高値と安値を起点とするフィボナッチ・リトレースメント50%水準(赤点線)である3,228ドル付近でいったん反発しており、短期的な下値支持の可能性が示唆される。この水準の直下には、2024年12月安値と2025年2月の高値・安値を基点としたフィボナッチ・エキスパンション100%水準である3,205ドル(茶色実線:中央)が控えており、さらなる下落に対してはここが強固なサポートゾーンとして機能するかが注目される。

 

一方、2024年2月安値および2025年4月の高値・安値を基点とするフィボナッチ・エキスパンション(青長破線:上部)の161.8%は、過去最高値となったレートと重なり、当面の上値目処として機能した可能性が高い。直近のチャート形状は、上値を抑えられた結果、M字型を描く構造となっておりダブルトップの兆しを見せている。そうなれば、3,205ドル水準を下支えできるか否かが、調整の深さと反転の分岐点として見極める鍵となろう。

 

【XAUUSD/日足】

しかし、依然として上昇トレンドの延長線上にある踊り場的な調整局面との見方もできる。そのため、一時的に下値ブレイクする場面があったとしても、それが直ちに下落トレンドへの転換を意味するわけではなく、より大きな上昇波動に向けた一環と位置付けられる可能性を念頭に置く必要がある。

今日の経済指標とイベント(5月9日)

  • 17:40(日本時間)、英中銀(BOE)ベイリー総裁講演
  • 19:45(日本時間)、FRBバー金融監督担当副議長講演
  • 21:30(日本時間)、カナダ雇用者数・失業率

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